レースの種類

ボビン・レース Bobbin Lace

アンティーク・レースの代表的な技法です。
またヨーロッパの伝統的なレースでもあります。

ボビン(糸巻)に巻かれた何本もの糸を、型紙のデザインに従ってピンで固定しながら、糸を交差させたり、組紐の様に模様を作り出します。
織物の様に3種類、平織、綾織、重ね綾織で模様を作り出すので、「手織りのレース」と言われています。

特長

手織りボビン・レースは技術ももちろん、膨大な時間を要します。
細い糸で繊細な柄を作り出した薄いレースが特徴です。

織り方には「ストレート・レース (連続)」「フリーレース (断片)」の二種類があります。

代表的なストレート・レース
トーション・レース ロシアン・レース チュール・レース ギュピール・レース

代表的なフリー・レース
ホニトン・レース デュシェス・レース

トーション・レース Torchon Lace

ボビン・レースの種類

トーション・レース Torchon Lace

甘撚りの太いリネン糸・コットン糸で作られた、ボビン・レースのストレート・レース。
単純な模様が多く、縁飾りとしてよく使用されます。
トーションとはフランス語で「ぞうきん」の意味です。
農家で作られた事からペザント・レース(農民のレース)とも言われます。

特長
太めの糸を使っているので、厚みがあり、細幅の物が多いです。
今でもハンドメイドで作られいますが、機械で作られたものも沢山あります。

ブリュッセル・レース Brussels Lace

ベルギーのブリュッセルが発祥です。
モチーフを作りながら網目につないでいくのが特徴です。
ニードル・レースの技法をボビン・レースに取り入れた技法でもあります。

ロシアン・レース

1721年~1917年のロシア時代に作られた、手織りのボビン・レースの技法で作る、テープ・レースです。
テープを曲げて一筆書きの様な模様を最初に作り、その間をかがって繋げていく技法です。

特長
一筆書きの様なテープの模様が特徴です。
ポワン・デスプレの模様が特徴です。

クリュニー・レース Cluny Lace

フランスのクリュニー地方で18世紀頃につくられた、手織りのトーション・レースの一種ですが、トーション・レースが簡素な模様に比べてポワン・デスプレ等を取り入れたり、柄らを作り出しているレースです。
機械で作らる物はリバー・レースともいいます。

ギュピール・レース Guipure Lace

Gimp(ギンプ)「飾り紐・組紐」が語源と言われいます。
ボビン・レースの中でも太いリネン糸で作られる少し厚みのあるレース。

特長
ボビン・レースの特徴、模様と模様の間にある網目が無いデザインが特徴です。

シャンティイ・レース Chantilly Lace

パリ、シャンティイで作られた事からこう呼ばれるようになりました。
シャンティイと言えば、黒いレースを想像しますね。
このレースは17世紀にシャンティイで生まれ18世紀にはやったレースです。

特長
リネンやシルクで作ったボビン・レース。
細いコードで外郭を縁取っているのが特長です。
とても歴史のあるレース編みですが、19世紀にはレース機が発明されたことで手織りからレース機編みに変ってしまいました。

バックス・ポイント・レース

シャンティイ・レースにも似ています。
シャンティイ・レースがフランスの黒のレースであれば、バックス・ポイントはイギリスの白のレース。

特長
チュール・レースに(網目)の一種で、シャンティイと同じ様に、模様の縁取りに太い糸が使用されてます。
その周りの細かいチュールが特長です。

チュール・レース Tulle Lace

チュール(細かい網目の生地)に柄を編んだり、刺繍したりして作り上げていく手法です。
フランスのチュールが発祥です。
とても細かい手間のかかるものです。
今ではレース機で作られる事が殆どです。

デュシェス・レース

ブリュッセル・レースの代表的なレース。
フランス語ではデュシェス「公爵夫人」の意味はがあり、最高級の手織りボビン・リースです。
別名「ダッチェス・レース」とも言われます。
網目は無くモチーフの輪郭を作りステッチで埋めていく技法です。

特長
スプリッグ(小枝模様)でモチーフをつないでいくのが特長です。