レースの種類

プリンセス・レース Princess Lace

「ロイヤル・レース」「インペリアル・レース」とも言われます。
ベルギーが発祥地で、テープ・レースの一種です。
波状のテープや幅の狭いテープを使用して模様を描き、チュール・ネット(網状のネット)に一針一針ハンドメイドで縫い止めていきます。
ボビン・レースに比べると短時間で作れるレースです。

ヴェネチアン・レース Venetian Lace

イタリアのヴェニス(ヴェネチアン)がは発祥の地です。
ヨーロッパ各地に広まったレースの総称の意味です。

スパイダー・レース Spider Lace

ラッセル・レース機で作られるレースです。
柄が「蜘蛛の巣」のような柄からこの名があります。
糸を複雑に絡ませて、不揃いに配置された柄です。
ストッキングなどによく使われるレースです。


スワトー・レース
Shan Tou Lace

中国の代表的なレースです。
中国の油頭(スワトー)で作られたレースです。
オープン・ワーク(透かし技法)の一種で、布地の糸を引き抜いて刺しゅうを施す技法です。
ドロン・ワークやカット・ワークと併合して作られることが多いです。
薄い透け感のある生地が特長です。

フィレ・レース Filet Lace

フィレはフランス語で「網の目」を意味します。
魚網の様に糸を結びながらモチーフを編んでいきます。
その網目に刺しゅうを施してデザインしていきます。
13世紀にイタリアのトスカーナ地方の漁師の妻たちが作り出したと言われます。
「タスカーニ・レース」とも言われます。

ボーラー・レース Borer Lace

小さな穴が開いているレース。
Borerは穴あけ機、きりの意味です。
エンブロイダリー・レース機にきりを取り付けて穴をあけていく技法です。

マクラメ・レース Macrame Lace

針等を遣わす゛位とや紐をピンで刺しなから、結んで作る技法です。
平結び・巻き結び等の飾り結びで幾何学的な模様を作り出します。
とても歴史の古いレース編みで、アラビア語の組紐などの意味を持つ「ミクラム」、トルコ語のタオルの意味を持つ「マクラマ」がフランス語で「マクラメ」に訛って言われるようになったそうです。
アラビアでラクダの鞍の房飾りに使われ、その後スペインに伝わり、12世紀に十字軍がイタリアに持ち込み、ヨーロッパに広まったようです。
今ではテーブルクロスやカーテンなどのタッセルに使われていますね。

ラッセル・レース Raschel Lace

ラッセル編み機で編まれたレースの総称の意味です。
当初は高級なリバー・レースを安価に作るために考えられた機械レースですが、技術が進み今ではリバー・レースに見劣りすることが無い位の作品ができます。
チュールやカーテン又ブラジャーなどに使われています。

リバー・レース Leaver Lace

1813年イギリスのジョン・リバーにより発明された機械レースです。
機械で作る最高級のレースでもあります。
細い糸を撚り合わせて複雑な模様のチュールを作っていました。
機械レースなのに熟練の技術と時間を要され、その当時はとても高価なレースでしたが、長い年月の中で改良され、柄を入れられるようになり、複雑な模様を作り出すことができるようになりました。

クンスト・レース

棒針編みのレースの事です。
編み始めに3目から8目程度の少ない数で作りをし、これを輪編みの場合と同様に複数の棒針に分散して編んでいきます。
掛目、増し目などの技法で円形、正多角形の放射状の編地になります。

レザー・カット・レース Laser cut Lace

レザー・カット機で革や生地をカットしてレース柄を表したものです。
人の手では表現が難しい細かい柄などを作り出すことができます。
切れ目がキレイなのか特長です。
熱で切り口を固めて作るのも「ヒートカット・レース」といいます。

ドロン・ワーク Drawn Work

Drawnは「引き抜く」の意味です。
ヘム・ステッチ(Hem Stitching)とも言われます。
生地の縦糸・緯糸を抜き取りその糸を束ねたり、刺繍をしたりして、透かし柄を作っていく技法です。
アンティークのクロスにはこの技法と他の技法を混合して作られているものが多いですね。

ヒーダボー Hedebo

デンマークが発祥地でヒータボーと言う地域で作られた事からこの名が付けられました。
アメリカではホワイト・ワーク、ドイツではシュヴァルムとも言われます。
ドロン・ワーク、カット。ワーク、ニードル・レースが混合されて作られたものです。
生地に太い糸で刺繍されることが特長です。
とても手の込んだ技法で、時間を要する技法です。

カットワーク Cutwork

切り抜いた刺繍です。
刺繍をした後に刺繍の部分を残して後は切り抜く方法と、切り抜いた部分の縁を糸でかがる方法があります。
歴史は古く13世紀頃が始まりと言われています。
ニードル・レースの基盤にもなった技法です。

アイレット・レース Eyelet Lace

アイレットとハト目穴の小さな穴開き模様の事です。
カットワークの一種で、小さな穴の縁をかがり巻き縫いの技法を使うものです。

スラブ・ネップ

ネップとは繊維が絡み合ってできた、糸の節の事です。
小さな玉のかたまりがあります。
リネンでよく見られます。
スラブとは所々に「綿状の節」がある糸です。
糸を撚るときに撚りが甘く柔らかいフカフカした所があるものです。
毛糸やコットンでよく見られます。